出典:Yahoo!ニュース
ブレイディみかこさんは、ライター・コラムニストであり、保育士でもあります。
今回『世界一受けたい授業』に出演。
2019年に著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で『第2回Yahoo!ニュース本屋大賞』ノンフィクション本大賞など受賞。
話題を集めています。
この本の主人公はブレイディみかこさんの一人息子であり、ノンフィクション作品。
いろんなアイディンティティを持つ子供達の日常が浮き彫りに。
そしてブレイディみかこさんは“貧困家庭”で育ったと語ります。
また、高校生の頃は、かなり荒れたとか。
ブレイディみかこさんはどんな方なのか、学歴や経歴、家族、貧困生活など調べてみました。
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ブレイディみかこが『世界一受けたい授業』出演の放送内容
ブレイディみかこさんが『世界一受けたい授業』出演の放送内容がこちら。
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出典:Yahoo!テレビG.ガイド
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の内容
ブレイディみかこさん著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の内容のご紹介です。
優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。
ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と
パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。
この本の元になった連載を引き受けたとき、編集者から「現場を書いてほしい」と依頼されたそうです。
同時に、勤めていた託児所が潰れてしまったころで、保育士の仕事は友人の代打を頼まれた時だけという状況の頃。
保育士の仕事もほとんどなくなり、隠し事が中心となっていました。
そんな時の執筆依頼。
ブレイディみかこさんは
今の私の『現場』って何だろう
と考えます。
その時、
自分自身の子育て
という答えが。
そこで、自分の子どもについて書いてみよう、と思い至り、作品が生まれました。
ですが、
「読んでる人、面白いのかなぁ」
と思うこともあったそうですが、幅広い層から高い評価を得て、2019年に『第73回毎日出版文化賞特別賞受賞』などの賞を受賞しました。
ブレイディみかこの中学、高校と大学
ブレイディみかこさんの学歴について。
調べたところ、中学校の名前は不明で、高校に進学も、大学には進学していません。
高校は『福岡県立修猷館高校』。
この高校は進学校として有名な学校。
ですが、ブレイディみかこさんは塾など行ったこともないのに、この高校へ進学。
中学ははっきりとしたことはわかりませんでしたが、貧しかったり家庭に問題のある子が多く通う学校だったということ。
ブレイディみかこさんは、自身の家庭も貧困であったため、全く違和感なく馴染めたとか。
反対に、高校は、藩校の流れをくむ進学校であった為、親が医者や会社重役、弁護士、医者など裕福な家庭の子が多く、浮いていたそうです。
また、高校時代について
この子たち、子供っぽいなぁって。こっちは同級生が子供を産む産まないってところから来たので、恋に恋する女の子や優等生のくせにバンカラぶってる男の子はすごく幼く見えた。みんな同じような髪形に眼鏡で、同じような表情をして、同じ瞬間にパッと顔を上げて一斉にノートを取る。『こいつら人間じゃないな、気持ちわりぃ』って、新学期早々、教室で吐き気がしたのを覚えています
と、語っています。
また、大学へ進まなかった理由は、
「受験のためにいろんな科目を勉強しなければならないことが嫌だったから」
と、語っています。
ブレイディみかこの貧困家庭やWIKIプロフィール
では、ブレイディみかこさんの貧困過程やWIKIプロフィールのご紹介です。
ブレイディみかこの年齢やWIKIプロフィール
出典:https://wezz-y.com
ブレイディみかこさんはこんな人
・名前 ブレイディみかこ
・生年月日 1965年6月7日
・出身地 福岡県福岡市
・職業 保育士・ライター・コラムニスト
ブレイディみかこさんの年齢は55歳(2020年現在)
1996年からイギリスに永住を決め、ブラントンに在住。
パンクミュージックが好きだったことで、アルバイトで資金を貯めては、イギリスに行くということを繰り返していたと言います。
1996年からはイギリスのブライトン在住。
また、自ら育った日本での家庭環境を“貧困家庭”と語っています。
ブレイディみかこの貧困家庭とは?
ブレイディみかこさんが自身の実家を“貧困家庭”と語るように、高校の頃は、定期代とバス代を稼ぐためにアルバイトをしていたと言います。
そんなんとき、バイトについて担任から咎められます。
アルバイトをしている事情を説明するも
『今どきそんな貧乏な家があるはずない。遊ぶ金欲しさでバイトしてるんだろう!』
と決めつけられたとか。
このことで高校生時代は、馴染めない上に、荒れていたというブレイディみかこさんは、ますます荒れて、学校にいかないことも。
そんな時、現代国語の先生がブレイディみかこさんに手を差し伸べます。
この先生は2、3年生の頃の担当となり、不登校の時には何度もブレイディみかこさんの家にまで訪ねてくれたと言います。
そして
『とにかく学校には来い。嫌いな教科があったら、図書館で本でも読んでろ。本をたくさん読んで、大学に行って、君はものを書きなさい』
と。
このことがきっかけとなり、ブレイディみかこさんは、現在のようなもの書きの仕事に進むこととなりました。
ブレイディみかこさんはこの先生を恩師と呼んでいますが、残念ながら亡くなってしまったそうです。
この先生がいなかったら、素晴らしい著書を生み出したブレイディみかこさんは誕生していなかったということですね。
ブレイディみかこの経歴
ブレイディみかこさんの主な経歴のご紹介です。
主な経歴
・高校卒業後、上京し、アルバイト生活をして資金を貯めては、イギリスへ。やがて資金が底をつき、帰国
・1996年 再びイギリスへ。ロンドンで日系新聞社の事務所のアルバイトに。
・現地で出会ったアイルランド人男性と結婚。別の新聞社の支局でも編集助手を務め、日系企業(新聞社支局)に事務職として勤務
・子供が生まれ、翻訳の仕事と両立が難しくなり、保育士の資格を取得
・のちに退社し、独立。保育士や翻訳、著述の活動など始め現在に至る
翻訳の仕事から保育士の資格を取るに至ったことが不思議ですね。
ブレイディみかこさんが子育てと翻訳の仕事の両立が難しく感じていた頃、「外国人保育士を増やそう」という当時の英労働党政権の政策が。
その目的は
外国人だけでなく、社会に出て別の仕事をしている人でも、保育に興味があるのならどんどん保育士の資格を取ってもらおうという政策でした。外国人保育士については、「幼少期から多様性を身に付けさせるために、保育士になってほしい」という狙い
ということだったそうで、ブレイディみかこさんは興味を持ち、保育士の資格を取ることとなります。
保育士としての仕事は、この後の著書『子どもたちの階級闘争』執筆などに生かされています。
ブレイディみかこの主な作品や賞歴
ブレイディみかこさんはパンクロックが好きということもあり、音楽ライターから始めたと言います。
そんな主なブレイディみかこさん作品や賞歴を見てみましょう。
主な作品
・2017年 『花の命はノー・フューチャー』
・2013年 『アナキズム・イン・ザ・UK』
・2014年 『ザ・レフト──UK左翼セレブ列伝』
・2016年 『ヨーロッパ・コーリング──地べたからのポリティカル・レポート』
・同年 『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』
・2017年 『子どもたちの階級闘争──ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
・同年 『いまモリッシーを聴くということ』
・同年 『労働者階級の反乱──地べたから見た英国EU離脱』
・2018年 『ブレグジット狂騒曲──英国在住保育士が見た「EU離脱」』
・2019年 『女たちのテロル』
・同年 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
この他にも多数の作品があります。
主な受賞
・2017年 『子どもたちの階級闘争』で『第18回新潮ドキュメント賞』受賞
・2018年 同作品で『第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞』候補
・2019年 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で『第73回毎日出版文化賞特別賞受賞』、『第2回Yahoo!ニュース本屋大賞』ノンフィクション本大賞受賞、『第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)』受賞、『第2回八重洲本』大賞、『キノベス!2020』第1位
2020年はどんな作品を世に送り出してくれるのか、楽しみですね。
ブレイディみかこが結婚した夫や子供のエピソード
ブレイディみかこさんは結婚し、子供と一緒に元公営住宅地に住んでいます。
ご主人の名前はケン・ブレイディさん。
イギリスに住むアイルランド移民の両親を持つ方。
元銀行員で、現在は大型トラックの運転手の仕事をしています。
子供についての情報は、2019年時点で13歳になる一人息子さんがいます。
名前はケン・ブレイディ。
現在は14歳(2020年)ということでしょうか。
ブレイディみかこさんは、息子さんを産む前は
「41歳で(子どもを)産んだんですけど、産むとは思っていなかった。産むまでは子どもがすごい嫌いだったんですよ。ところが今では、あいつら手に未来握ってるんだ! みたいなことを思ってます(笑)。
こんな風に語っています。
息子さんは、代表作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の主人公ですね。
この作品を書くにあたって、息子さんからOKをもらっているということですが、内容については、息子さんは日本語が全くわからないので知らないのだとか。
また、息子さんは、2014年のローマ映画祭に出品された菊地凛子さん主演のイタリア映画『ラスト・サマー』に菊地凛子さん役の息子役として出演しています。
ここでブレイディみかこさんと息子さんの学校を巡るエピソードを少しご紹介。
息子さんは、地域の学校ランキング1位のカトリック系の「名門小学校」に進み。生徒会長を務めるほどの優等生。
なのに中学校は、学校ランクの真ん中ぐらいの学校へ。
“生徒の個性を尊重する自由なカリキュラム”という内容もこの学校を気に入った理由の一つだったそうですが、学校見学会で
「見た瞬間にここしかないなって思いましたね。
音楽室の廊下にブリティッシュ・ロックの名盤が貼られていて、最初がロニー・ドネガン、ザ・ローリング・ストーンズ、T・レックス……ときて、まさかあるんじゃないかと思ってたら、セックス・ピストルズがあったっていう(笑)」
と、いうことで、音楽好きなブレイディみかこさんが決めてしまったそうです。
学校を勝手に決められた息子さんですが、ブレイディみかこさんが気に入ったことを察していたそうで、すんなりこの学校に進学。
息子さんもこの学校に何か感じるところがあったのかも知れませんね。
もちろん学校生活はブレイディみかこさんの著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』にもあるように、充実している様子です。