最近まで米国では、『国立衛生研究所(NIH)』が資金を提供し、生物医学研究所では、多くのチンパンジーがワクチン開発や医療実験の犠牲となっていました。
のちに、チンパンジーは絶滅危惧種に認定。
実験にチンパンジーを利用することが禁じられました。
そして、研究所に残っていたチンパンジーたちは、徐々に国立チンパンジー保護区にある『チンプ・ヘブン(Chimp Haven)』へ。
今回は『チング・ヘブン』の場所や見学ができるのかなどご紹介いたします。
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チンプ・ヘブンはリンダ・コーブナーが設立
『チンプ・ヘブン』は、医療研究のために実験台となり、その役目を終えたチンパンジーを保護するために、環境活動家のリンダ・コーブナーさんが中心となり設立しました。
この設立は大変なことでした。
本来なら研究を終えたチンパンジーは殺処分される運命にありました。
しかし、リンダ・コーブナーさんは、殺処分せず、野生の生活に戻すという活動を始めます。
この活動も大変なことでしたが、チンパンジーを保護する施設を作るための条件も大変なものでした。
チンパンジーの飼育にあたっては主に以下のような条件があると言います。
・7頭を約1,000平方フィート(93㎡)で飼育する
・草や土、マルチなどの様々な自然の表面を整えた通年の屋外アクセス
・大きなグループすべてのチンパンジーが移動でき、餌を食べることのできる環境
・地上で十分に休むことのできる登山スペース
・毎日作られる新しい巣の材料
これらの条件を満たすことは、なかなか難しいことですね。
ですが、この一件難しいと思われる内容をリンダ・コーブナーさんはあらゆる手を尽くし、人々の温かい支援などを受け、ルイジアナ州北西部に保護施設『チンプ・ヘブン』を設立。
・200エーカー(80ヘクタール)の森林地帯に所在
・囲いは4エーカー(0,10ヘクタール)から5エーカー(2ヘクタール)の範囲
・ジャングルジムを備えた屋外の遊び場
・歩き回ることに十分な原生林
・一部は森林で覆う
・すべてが登山構造
・フルタイムの獣医ケア
この施設にはチンプヘブン約300頭のチンパンジーを約50人のスタッフが世話に当たっています。
チンプ・ヘブンの場所は?
ルイジアナ州キースビルにある国立チンパンジー保護区内に『チンプ・ヘブン』はあります。
詳しい場所を探して見ましたが、大まかな場所しかわかりませんでした。
動物たちに配慮して、場所をはっきりとわからないようにしているのかも知れませんね。
チンプ・ヘブンは見学できる?
『チンプ・ヘブン』では、毎年約3回行われる“チンパンジーディスカバリーデー”が設けられています。
有料ですが、この日は訪問可能です。
ただ、残念ながら、訪問方法がわかりませんでした。
今回の『アンビリバボー』でチンパンジーを保護したリンダ・コーブナーさんを取り上げるということでしたので、何かわかればいいですね。
とりあえず、入場料や時間をご紹介いたします。
内容は下記の通りです。
《入場料》
・大人・・・10ドル
・6歳から12歳・・・5ドル
・5歳未満・・・入場無料
《時間》
・通年AM9:00から12:00まで
あと“チャプチャット&チューイベント”があります。
このイベントは、チンパンジーの生活をより詳しく見ることができ、朝食と昼食が用意されています。
料金は以下の通りです。
・大人・・・50ドル
・子供・・・25ドル
自然に近い環境で生活するチンパンジー達の姿に、私達はどのように感じるのでしょう。
癒しを感じるのでしょうか。
もし、そうだとしてもそのような姿の陰に、私達人間の為に、犠牲になっていたことを忘れてはなりません。
この世から、動物実験がなくなることを切に願います。
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