みなさんはSugar(シュガー)という女性3人組のコーラスグループをご存知でしょうか。
1980年代に『ウエディングベル』という歌が大ヒットしたグループです。
今回『爆報!THEフライデー』では、この中のメンバー、愛称モーリで親しまれた毛利公子さんについて放送します。
しかしながら、毛利公子さんはもうこの世にはいらっしゃいません。
毛利公子さんを突然の病が襲いました。
毛利公子さんの命を奪った病気についてご紹介いたします。
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モーリ/毛利公子 Sugarの謎の急死を『爆報!THEフライデー』で放送内容
モーリこと毛利公子さんの謎の急死を『爆報!THEフライデー』で放送の内容がこちら。
- 芸能界の迷宮入り事件
- ▼1980年代大人気コーラスグループ・Sugarの・モーリの謎の急死 元メンバー・クミが30年間の沈黙を破り最後の1日の全てを語る
出典:Yahoo!テレビG.ガイド
コーラスグループ/ Sugarのメンバーだったモーリこと毛利公子さんの急死をメンバーだったクミこと長澤久美子さんが語ります。
番宣には“芸能界の迷宮入り事件”ということになっていますが、ちょっと煽り過ぎかな、と感じる筆者。
なぜなら、毛利公子さんの急死は、突然の病気だったからです。
筆者が思うところ、毛利公子さんの命を奪った病気が、本当に稀にしか起きることのないものである、ということから、先ほどのような番宣になったのでは?と。
では、モーリこと毛利公子さんの命を奪った病気について見てみましょう。
元シュガーのモーリ/毛利公子は病気で亡くなっていた
モーリこと毛利公子さんの“Sugar”は3人コーラスグループ。
毛利公子さんは、リーダーでボーカルとギターを担当。
他のメンバーは、今回オンエアで毛利公子さんの死の真相を語る、“クミ”こと長澤久美子さんと“ミキ”こと笠松美樹さん。
1981年にデビュー曲『ウエディング・ベル』が大ヒット。
ですが、シュガーは1987年に解散しました。
その後、3人はそれぞれの道へ。
毛利公子さんは、ラジオのパーソナリティーなどで活躍します。
そして1988年に一般人の男性と結婚。
その後、第一子を妊娠。
1990年4月6日午前、出産予定日を10日後に控えたその日、腹部に激痛を感じ、『日本医大』へ。
検査の結果、胎児が亡くなっていることが分かります。
その後、同日の夜中に毛利公子さんは帰らぬ人となってしまったのです。
メンバーだった長澤久美子さんは、毛利公子さんが亡くなる前日も会い、亡くなった当日の夜にも電話で会話をしていたと言います。
なのに、妹さんから毛利公子さんが亡くなったと聞かされ、信じられなかった様子。
享年29歳。
余りにも突然で、早すぎる死でした。
毛利公子を襲った病気や症状は?
毛利公子さんと胎児の命を奪った病気、それは
常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)及び羊水塞栓症
一体どのような病気で症状なのでしょうか?
常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)について
子宮壁の正常な位置に付着している胎盤が、通常は妊娠20週以降に剥がれてしまうこと
出典:『MSDマニュアル家庭版』
病名の通り、何らかの原因で胎盤が剥がれてしまうという病気。
症状
では、症状を見てみましょう。
・性器出血や激しい腹痛が起こり、ショック状態を起こすことがある
・床上安静だけでよい場合もありますが、出血が続く場合、胎児が危険な状態である場合、予定日が近い場合には、できるだけ早く分娩を行う
・胎盤は、一部が剥がれることもあれば(10~20%程度の剥離など)、完全に剥がれてしまうこともあり、原因は不明。胎盤剥離は全分娩の0.4~1.5%に起こる
出典:『MSDマニュアル家庭版』
毛利公子さんは、激しい腹痛という症状。
原因が不明ということは、何とも恐ろしいことです。
原因
では、原因について。
・高血圧(妊娠中に発症する高血圧の一種である妊娠高血圧腎症など)
・コカインの使用
・高齢である
・血管炎やその他の血管の病気
・常位胎盤早期剥離の既往
・腹部外傷
・血液凝固障害
・喫煙
・胎児の周囲にある組織の感染(絨毛膜羊膜炎)
・前期破水、特に羊水が多すぎる場合(羊水過多)
出典:『MSDマニュアル家庭版』
この他にも“胎動の減弱”や“消失”でも起こりうるということ。
毛利公子さんの場合は、胎児がなくなってしまったことで、この病気を発症してしまったのでしょうか。
また、“妊娠高血圧症候群”も発症しやすい要因の一つとのこと。
毛利公子さんは、“妊娠高血圧症候群”を患っていたのでしょうか。
この辺りは、オンエアで明らかになるかも知れません。
羊水塞栓症について
では、毛利公子さんを襲ったもう一つの病気“羊水血栓症”について。
胎児の細胞や組織が含まれる羊水(子宮内の胎児の周囲を満たしている液体)が母体の血流に入り、母体に重篤な反応を引き起こす。この反応は肺や心臓に損傷を与え、過度の出血を引き起こすことがある
出典:『MSDマニュアル家庭版』
母体に血流が逆流するとは、想像をしただけでも恐ろしいことです。
毛利公子さんは胎児の老廃物の逆流により、不幸にも亡くなったと言います。
症状
では、どんな症状が見られるのでしょうか。
・突然の呼吸困難
・低血圧
・コントロール不可能な広範囲の出血
・心拍数の増加、不整脈
・低血圧
・呼吸困難
・呼吸不全
・心停止
出典:『MSDマニュアル家庭版』
中でも上記の上から3つの症状が強く現れると言います。。
また、この病気を発症すると13~44%の女性が亡くなるという、とても怖い病気です。
原因
この病気を事前に予防する手立てはないのでしょうか。
この病気が発病する原因を見てみましょう。
・帝王切開による分娩または鉗子の使用
・母体の高齢
・多胎妊娠
・胎盤が早い時期に剥がれる(常位胎盤早期剥離)、または胎盤の位置に異常がある(前置胎盤)
・母体の腹部損傷、子宮頸部裂傷、または子宮破裂の既往
・胎児の周囲を満たしている液体(羊水)の量が多すぎる(羊水過多)
・陣痛の人工的な開始(陣痛誘発)
出典:『MSDマニュアル家庭版』
この病気の発症は、極めてまれであるという記述でした。
しかし、そのまれなケースに毛利公子さんは含まれてしまったという事。
本当に残念でなりません。
毛利公子さんは、生まれてくるであろう赤ちゃんに“さやか”と名付けていたと言います。
ということは、事前に女の子が生まれるということがわかっていたのでしょうか。
本当に毛利公子さんの死は悲劇としか言いようがありません。
改めてご冥福を祈ります。
※“常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)”や“羊水塞栓症”をもっと詳しく!→『MSDマニュアル家庭版』