尾上菊十郎(おのえきくじゅうろう)さんが、9月24日になくなっていたことの報道が。
歌舞伎がお好きな方ならすぐにどんな方かお分かりになったことでしょう。
どのような人物だったのかご紹介いたします。
尾上菊十郎が死亡の病気は?
尾上菊十郎さんは去る、9月24日午前11時50分に亡くなったとのこと。
死因は
慢性心不全
でした。
享年88歳。
葬儀は個人の意志により、近親者のみで執り行われたということです。
尾上菊十郎の評判
尾上菊十郎さんは、演者としてはもちろんですが、格闘場面を指導する立師(たてし)としても活躍。
“菊五郎劇団”を支えた大ベテラン。
脇役として舞台に立ち、なくてはならない存在でした。
尾上菊十郎の本名や経歴は?
尾上菊十郎さんの本名は、熊野恵一(くまのけいいち)。
主な経歴ですが、6代目尾上菊五郎に入門します。
そして1948年4月に“尾上幸一”として新橋演舞場で『助六曲輪菊(すけろくくるわのももよぐさ)』にて初舞台を踏みます。
1958年1月に“尾上梅五郎”に改名。
1968年2月には四代目尾上菊十郎を襲名されています。
尾上菊十郎の賞歴
尾上菊十郎さんは素晴らしい賞歴もお持ちで
1972年に
『重要無形文化財』(総合認定)
に認定されています。
また、主な受賞には
・2011年 文化庁長官表彰
・2015年 『第二十回日本俳優協会賞』特別賞、歌舞伎座賞、松竹会長賞などを受賞
これらの他にも『国立劇場』奨励賞、特別賞、努力賞そして優秀賞も受賞されています。
尾上菊十郎 死亡報道にネットの声やまとめ
尾上菊十郎さんが亡くなったとの報道にネットに以下のようなコメントが寄せられています。
・菊五郎を襲名じゃない。菊十郎。
・矢張り浜松屋店先での「狼の悪次郎」が一番!!
・渋い脇役でしたね。
歌舞伎の世界で十郎といえば五郎の兄貴分、向こうで菊五郎劇団を見守ってください。
・髪結い新三」の鰹売りとか「暗闇の丑松」の風呂番とか、菊十郎さんならではの味わいのあるはまり役がありますね。長い間楽しませてくださってありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
・「鈴ヶ森」の雲助で、両手に持った傘を回してヒョイと飛び越す機敏な動き、ドスの効いたしわがれ声、いかにも世話物の匂いが立ちこめる役者でした。
舞台にいてくれるだけで安心でした。とても寂しいです。
・六代目菊五郎から直接指導を受け、六代目の芸を若い歌舞伎役者に伝えられる、最後の方でした。ご冥福を祈ります。
コメントからも歌舞伎ファンにとってもなくてはならない存在であったことがわかりますね。
尾上菊十郎さんの最後の舞台は2018年10月の歌舞伎座『助六曲輪初花桜』だったということ。
ということは86歳まで現役だったということ。
本当に素晴らしいですね。
また一人、名役者がこの世を去り、残念なことです。
心よりご冥福をお祈りいたします。